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ばってん屋

呟きなど諸々

「……は、ぁっ……ぅ、ん……ッ」

こね、こね。くに、くにゅ、くにくに。
布団の中、高嶺(たかみね) 孝三(こうぞう)は息を潜めて、自分の胸の先――赤く腫れあがった乳首を弄っていた。
人差し指で撫でまわし、つん、つんと突き、くにくにとこねる。

「は、うぅ、ッ、あッ、ん」

きもちいい。乳首がじんじんと熱を孕んで、その熱が体の奥にまで伝わっていく。

「あ、は……ッ」

孝三は布団の中でもぞもぞと体を動かした。

「(ちくび、きもちいい……っ)」

乳首がぷっくりと膨れて、もっと触ってと強請るように快楽を産み出している。それに応えるように、指の腹で乳首を押しつぶせば、腰が震えてかくん、かくんと動く。
くにゅっ、くにッ……くりくり、こねこね。
爪の先でかりっと引っ掻くと、びくんッと体が跳ねた。そのまま人差し指でぴんっぴんっと弾く。今度は親指と中指を使って摘まんでみる。

「(こんなこと、だめ、なのに)」

勃起した性器が張り詰めて、今にも射精しそうだ。
……こんな、好きでこんな身体になったわけじゃない。

「あ、あいつが……いつも、触るから……」

そうぶつぶつと愚痴りながら、性器に手を伸ばす。
挿れたい。あいつの、なか、あいつの。

「またひとりでえっちなことしてる」
「うわッ!?!?」

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