テキスト

文章系統の作品はこちら

【プレイログ】富豪密室殺人事件

#代行屋・砂月

作:袖の月

noir_02「密室殺人事件?」

npc「ええ」
npc「我々も出来得る限り調査したのですが」
npc「行き詰ってしまいましてね……」

npc「そこで代行屋・砂月さんにお願いしようと思いまして」
npc「引き受けてくださいますか?」

fai_02「よーーし!!」
fai_02「このファイちゃんに任せなさ~い!」
raizen_02「わしらにかかれば瞬時に解決じゃ!」
reinice_02「勝手に決めんな」

reinice_02「まあ……ノワールとアイリスがなんとかしてくれるだろ」
azuma_02「適当だね……」
iris_02「構いませんよ」
iris_02「報酬はたんまりいただきますから」
reinice_02「うぐ……」













代行屋・砂月の面々は現場に駆け付ける。
確かに部屋には鍵がかかっており、中には部屋の主である被害者が倒れている。

reinice_02「どう見ても密室だな……」
raizen_02「アリバイも一通り聞いたが」
raizen_02「誰もが怪しく見えるもんじゃのぉ」
azuma_02「うーん、二人に解けるのかなあ……」



noir_02「わかったぞ」
azuma_02「え!?も、もう!?」
iris_02「ええ、私もわかりました」
fai_02「代行屋・砂月、ちょっと優秀すぎるな」
reinice_02「探偵業に変えるか」













ホールに一同が会する。
容疑者や警察たちはざわめき、落ち着きがない様子だ。

npc「は、犯人がわかったのか!?」
npc「言っておくが俺じゃないぞ!」
npc「なにを言ってるんだ、ずっと怪しい挙動してたのを見逃さなかったぞ!」
npc「は、早くこの悪夢を終わらせてくださいまし!」

動揺する容疑者たちを警察は宥めつつ、ノワールは咳払いをする。

noir_02「まずは死因の解説だ」
noir_02「死因は刺殺。これは間違いないな?」

npc「え、ええ」
npc「ですが部屋は密室……。誰も立ち入れません」

iris_02「お話によれば被害者の方は普段から警戒心の強い方だったそうで」
iris_02「ですが、その被害者の方が唯一警戒を解く存在がいた」
iris_02「普段は用心深く掛ける鍵を開く相手」

npc「ま、まさか……!」

noir_02「そう、犯人はあなただ」
noir_02「家政婦さん」



npc「……!!」



fai_02「な、なんだってー!?」
reinice_02「ええーッ!?!?」
npc「な、なんですってェーッ!?」※奥さん
npc「し、信じられない!!」※愛人
npc「そ、そんなーー!!」※顧問弁護士
npc「グエー!?」※秘書
npc「アバババーーー!?!?」※息子



azuma_02「なにこれ」
raizen_02「静かに聞けんのか」



npc「た……」
npc「確かに旦那様は私によくしてくださいました」
npc「で、ですが証拠は!?あなたの勝手な憶測でしょう!」



noir_02「血の匂いが隠せてないぞ」



npc「は、はあ……っ!?」

iris_02「失礼」

アイリスは家政婦の利き腕を取り、そっと黒い手袋を外す。

npc「……!!」

家政婦の表情が青くなる。
彼女の利き手は赤い血で染まっていた。

noir_02「一応DNAの検査もしておけ」
noir_02「被害者のものだと出れば確定だろう」

npc「は、はいっ!」
npc「まさか……!本当に解決されるとは」













fai_02「す、すご~……」
iris_02「ま、こんなものですかね」
raizen_02「さすがじゃのぉ~!今夜は祝杯じゃ!」



azuma_02「なんで殺しちゃったんだろう、あの家政婦さん」
noir_02「被害者は彼女の父親の金を搾取していたらしい」
noir_02「金に困った父親は自殺」
noir_02「母親も、父を追うようにこの世を去ったらしい」
noir_02「彼女は復讐のために家政婦として働くようになった」



reinice_02「……搾取した男の娘に警戒心解くなんざ」
reinice_02「皮肉なもんだな」



reinice_02「仕事だからな、あとはあんたらに任せるよ」
npc「はい、ご協力ありがとうございました」
npc「報酬はこちらになります」
reinice_02「あいよ」













事件を解決した代行屋・砂月は、その後すき焼きパーティーをしたとかなんとか。

ソロジャーナル

無断転載・転写・URLのシェア・晒し行為など一切を禁止します