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デッド・ライト・シティ 2話

#デッド・ライト・シティ





※注意
一次創作「代行屋・砂月」とポケ擬のクロスオーバー作品です。
ポケ擬の世界観や仕組み、設定諸々に自己解釈やオリジナル設定が含まれます。







npc「兄ちゃん、こんなところでなにしてんの?」

pkg_dose「あ?」
pkg_dose「誰だおまえ」

npc「ボク、コウタロー」

pkg_dose「コウタロー……?」
pkg_dose「いや別に名乗れっつったわけじゃねえし」
pkg_dose「ガキに構ってやれるほど暇じゃねえんだ」
pkg_dose「あっち行けあっち シッシッ」

npc「うっそだ~」
npc「兄ちゃんホームレスってやつでしょ」
npc「プイチューバーの配信で知ってるよ」

pkg_dose「喧嘩売ってんのか……?」



kira「もしもしポリスメン?」
kira「大人の男性が子供をいじめてる現場を目撃したんですがぁ」



pkg_dose「あ゛!?」

kira「ほら、お姉さんが気を引いてる間に逃げちゃいな~」
npc「キャ~」
pkg_dose「なに言っ……おいガキ!!」
pkg_dose「ここで逃げるとマジで恐喝してるみたいになんだろうが!!」



kira「ふぅ、行ったか」



pkg_dose「てめえ……」
pkg_dose「俺のことを犯罪者呼ばわりとはいい度胸だなァ……!?」

kira「やだな~、あれエア通報だよ、エア通報」
pkg_dose「はぁ……?」




kira「まさか」
kira「今になってギラティナが人を襲うなんて」
kira「ありえないもんねえ?」




pkg_dose「……なんだと?」



kira「まあ待って待って」
kira「煽ってるわけじゃないんだって」
kira「僕の悪癖だね。悪かったよ」



kira「僕は趣味で伝説のポケモンを調べている研究者さ」
kira「シンオウ地方の逸話が好きでね」
kira「だから、きみのことも一目見てギラティナだってわかったよ」


pkg_dose「……」


kira「要するに、きみのファンなわけさ」
kira「悪意がないのは本当だよ」
kira「むしろ感謝すべきじゃないかい?」
kira「秘密裏に動き回っているはずの神たちが」
kira「ライトシティにやって来てるのを隠すなんてさ」

pkg_dose「お……?おぉ……」

pkg_dose「ん?今秘密裏に動き回ってって……」
pkg_dose「なんでてめえ、俺らが来てることを知って……!」

kira「あ、やっぱディアルガとパルキアも来てるんだ」
pkg_dose「は!?」
kira「もしかしたらと思って言ってみたけど、当たりだったんだね」

pkg_dose「……馬鹿にするのもいい加減にしろよ……」

kira「ご~めんって」
kira「でもさ」
kira「三神がひとつの都市に集まって、なにもないわけがない」
kira「それに気になることがあるんだ」




kira「近頃、ライトシティで多発している事故について」








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fai_02「え~っと」
fai_02「あとはこれをここに……」

pkg_mio「もうちょっと右かも~!」

fai_02「ここ~?」

pkg_mio「おっけー!バッチリよ!」

anima「皆さん、お疲れ様でした!」
anima「これで無事にイベントを開催できそうです」

iris_02「お力になれてよかったです」
anima「いえ、こちらこそ」
anima「代行屋・砂月の皆さんがいてくれて、本当に助かりました!」
anima「こちら報酬になります」

reinice_02「確かに受け取ったぜ、ありがとな!」
raizen_02「またライトシティに来た時にでも依頼してくれたら、今度はリピーター料でお安くしとくぞい!」

noir_02「……そんなシステムあったか?」
azuma_02「そもそもあんまりリピーターいないからね」

anima「ミオさんも。ありがとうございました」
pkg_mio「いえいえ!また機会があったらよろしくね!」







reinice_02「さ~て、仕事も終わったし」
reinice_02「ショッピングモール見て回るか!」

azuma_02「どこか行きたい場所あるの?」

fai_02「服見に行きたい!」
iris_02「私は無〇良品を」
noir_02「俺はTS〇TAYA」

raizen_02「バラバラじゃ~」
reinice_02「じゃあ各々行きたいとこ行って、終わったら1階のホールに集合……」






npc「おい、なんだあれ!?」
npc「助けて!!外から化け物が入り込んでくるの!!」
npc「入口を抑えろ!!なんでもいいから塞げ!!」






azuma_02「な、なに……?なんの騒ぎ?」

iris_02「あれは……!!」




人型を象った真っ黒な影。
後ろから6本の蜘蛛の脚ような突起を生やし、それを自在に動かし人を襲っている。
小刻みに痙攣している姿が悍ましく、逃げ惑う人々を追い詰めとうとうショッピングモールの中まで入り込んだ。




それは1匹だけに留まらず、次々と地面から這い出てくる。



reinice_02「おまえら、行くぞ!」

レイニスが声を上げると、代行屋・砂月の面々は揃えて応答する。
ホールに飛び出し、遅い来る影と戦いだす。

pkg_mio「……負けてられないわね!」

ミオがそう呟き、前へ駆けだす。
それに呼応するように、ポケモンたちが各自立ち向かい、怯える人間たちを連れて避難活動を始める。





その時、ショッピングモールの中にいる彼らには知る由もない。

風が音を立てて地面を駆け抜け、白い稲光が何度も空を刻んでいることを。















pkg_reioff「それで?」
pkg_reioff「仕事を置いて一人でなにをしていた?」



pkg_dose「…………」



pkg_reioff「……」
pkg_reioff「これは俺たちが揃わねばやり遂げれない仕事だ」
pkg_reioff「おまえ一人が行動を乱せば順序が崩れる」
pkg_reioff「勝手な行動をするな」

pkg_ark「……」

pkg_dose「……グチグチうるせえなぁ……」
pkg_dose「なにが順序だ」
pkg_dose「今まで勝手に行動してなんとかなってきただろ」
pkg_dose「それに俺は指図されんのが大っ嫌いなんだよ」



pkg_ark「(あ~……)」
pkg_ark「(こりゃ今回も駄目そうだな……)」



pkg_reioff「貴様……」
pkg_reioff「ハッ、そこまで言うなら勝手にしろ」
pkg_reioff「その代わり、こちらのやることに口出しはしないでもらう」

pkg_dose「誰が言うか石頭が」



そう言って、ドーズは乱暴に椅子から立ち上がり部屋を出て行く。
アルカはこの段階で扉が壊れたと思ったが、続いて苛立ったままのレイオフがまたもや力任せに扉を閉めたので、本格的に壊れた。
頭を抱える。自身の力でなんとか修復できないかと考えながら、アルカが長いため息をつく。



pkg_ark「なんでいつもこうかねえ……」
pkg_ark「揃わねえなぁ……いつまでたっても、俺たちはさ……」



二次創作

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