はなまる屋
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No.31
一次創作
LAST × BEAST 2話
飲食店「グッドヤミー」の配達員を担当している青年、旭 ヒロト。
ある日配達へ出向くと、獣牙<ジューガ>と呼ばれる魔力に侵された人間に襲われてしまう。
魔力が体内へと入り込んだヒロトもジューガと化してしまうが……。
※注意※
この作品には以下の要素が含まれています。
暴力表現/残酷表現/未成年が犠牲になる描写
<<次回 3話
1話 前回>>
朝。
ソファに横になり、盛大に爆睡をしているヒロトがいる。
戦闘の後疲労に見舞われながらもなんとか帰宅し、しかしベッドまで歩く気力はなくこうしてソファに横になっている。
それを見た結衣は、フライパンとレードルを両手に構え――。
カンカンカンカン!!
【旭ヒロト】
「ぎゃああああ!!!」
【蒼月結衣】
「寝るならベッドで寝な!お客さんも使うソファだよ!」
叱る結衣に見下ろされ、ヒロトは力なく「は、はぁ~い……」と返事した。
〇〇〇〇 〇〇〇〇
食パンに目玉焼き、野菜スープを朝食にし、結衣とヒロトは食事を始めた。
暖かい料理が疲れた身体に染みていく。
【旭ヒロト】
「おいしぃ~~~……」
【蒼月結衣】
「大袈裟だなあ、昨日そんなに大変な配達だったのか?」
うっ、と言葉に詰まる。
自分が化け物になってしまったかもしれない、という事実を言えていない。
言えるはずもない、まだどういうことなのか、アレはなんだったか、ヒロト自身が理解できていないからだ。
【旭ヒロト】
「ま、まあそんな感じ」
雰囲気を切り替えるように、ヒロトはテレビを付ける。
【ニュースキャスター】
「昨晩、港の廃倉庫にて暴動があったとの報告が入りました」
「現場に向かったはずの白石蓮警部は行方不明になっており、警察は捜査を進めてー―」
【旭ヒロト】
「えっ……」
【旭ヒロト】
「(あの刑事さんが、行方不明……?)」
「(確か通報が入って向かったはずなのに、……まさか、そこでもなにか?)」
【蒼月結衣】
「ぎゃあああ!?」
「誰だおまえ!?」
厨房のほうから結衣の悲鳴が聞こえ、ヒロトは慌てて向かう。
【旭ヒロト】
「ど、どうしたの結衣!?」
結衣の視線のほうを見れば、知らない男が鍋に残った野菜スープを食べていた。
【蒼月結衣】
「ヒ、ヒロト!!泥棒!!通報!!」
【???】
「人聞きが悪いな」
「困っているだろうと思ったから助言に来ただけなのに」
【蒼月結衣】
「なっ、なに言っ……」
【黒鉄栞】
「俺は
黒鉄
(
くろがね
)
栞
(
しおり
)
」
「白石蓮警部の行方、俺は知ってるぜ」
【旭ヒロト】
「……え?」
〇〇〇〇 〇〇〇〇
どこかの廃ビルの中。
湿って淀んだ空気が辺りを充満している。
蓮はぼやけた意識を徐々に浮上させていき、目を覚ました。
【白石蓮】
「……ここは」
周囲を見渡せば、謎の器具がいくつも並んでいる。
自分の身体は拘束され、椅子に座らされている。
【???】
「やあ、目が覚めたかい」
【白石蓮】
「誰だ、貴様……」
【???】
「ただのモルモットに名乗る名はないよ」
「きみが適合すれば教えてあげる」
【白石蓮】
「適合?なんの話だ」
【シオン】
「だから」
「適合したら教えてあげるって」
男は注射器を取り出し、それを躊躇なく蓮に突き刺した。
血流に沿って流れていく激痛と耐えられないほどの熱さ。
身体中が沸騰するような耐えがたい感覚に、絶叫が響き渡った。
#LAST × BEAST
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2026.3.11
No.31
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ある日配達へ出向くと、獣牙<ジューガ>と呼ばれる魔力に侵された人間に襲われてしまう。
魔力が体内へと入り込んだヒロトもジューガと化してしまうが……。
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朝。
ソファに横になり、盛大に爆睡をしているヒロトがいる。
戦闘の後疲労に見舞われながらもなんとか帰宅し、しかしベッドまで歩く気力はなくこうしてソファに横になっている。
それを見た結衣は、フライパンとレードルを両手に構え――。
カンカンカンカン!!
「ぎゃああああ!!!」
「寝るならベッドで寝な!お客さんも使うソファだよ!」
叱る結衣に見下ろされ、ヒロトは力なく「は、はぁ~い……」と返事した。
〇〇〇〇 〇〇〇〇
食パンに目玉焼き、野菜スープを朝食にし、結衣とヒロトは食事を始めた。
暖かい料理が疲れた身体に染みていく。
「おいしぃ~~~……」
「大袈裟だなあ、昨日そんなに大変な配達だったのか?」
うっ、と言葉に詰まる。
自分が化け物になってしまったかもしれない、という事実を言えていない。
言えるはずもない、まだどういうことなのか、アレはなんだったか、ヒロト自身が理解できていないからだ。
「ま、まあそんな感じ」
雰囲気を切り替えるように、ヒロトはテレビを付ける。
「昨晩、港の廃倉庫にて暴動があったとの報告が入りました」
「現場に向かったはずの白石蓮警部は行方不明になっており、警察は捜査を進めてー―」
「えっ……」
「(あの刑事さんが、行方不明……?)」
「(確か通報が入って向かったはずなのに、……まさか、そこでもなにか?)」
「ぎゃあああ!?」
「誰だおまえ!?」
厨房のほうから結衣の悲鳴が聞こえ、ヒロトは慌てて向かう。
「ど、どうしたの結衣!?」
結衣の視線のほうを見れば、知らない男が鍋に残った野菜スープを食べていた。
「ヒ、ヒロト!!泥棒!!通報!!」
「人聞きが悪いな」
「困っているだろうと思ったから助言に来ただけなのに」
「なっ、なに言っ……」
「俺は黒鉄 栞」
「白石蓮警部の行方、俺は知ってるぜ」
「……え?」
〇〇〇〇 〇〇〇〇
どこかの廃ビルの中。
湿って淀んだ空気が辺りを充満している。
蓮はぼやけた意識を徐々に浮上させていき、目を覚ました。
「……ここは」
周囲を見渡せば、謎の器具がいくつも並んでいる。
自分の身体は拘束され、椅子に座らされている。
「やあ、目が覚めたかい」
「誰だ、貴様……」
「ただのモルモットに名乗る名はないよ」
「きみが適合すれば教えてあげる」
「適合?なんの話だ」
「だから」
「適合したら教えてあげるって」
男は注射器を取り出し、それを躊躇なく蓮に突き刺した。
血流に沿って流れていく激痛と耐えられないほどの熱さ。
身体中が沸騰するような耐えがたい感覚に、絶叫が響き渡った。
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