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No.4
一次創作
Re;dREgina 前日譚:明星 朔良
※注意※
当作品に含まれる成分表。
暴力/流血/倫理観の欠如/人外化/年齢が非常に若い刑事などのファンタジー設定
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次回 前日譚:鈴鹿柊一
日本でも有名な超大手企業、ヴィルトゥス社。
昔はテーブルの上で遊べるような玩具を細々と作っている小さな会社だったらしい。
それが今では知らない者はいない、誰でも一度はこの会社の玩具を買ったことがあるだろうと言えるほどのものになった。
社内は社員がのびのびと活動ができるよう様々な設備があると噂で、ホワイトも超ホワイトだとネットでは言われている。
競争率も高いので、内定が貰えた時は飛び上がって喜んだものだ。
しかし、そんな新入社員の朔良に待ち受けていたのはホワイトの中の汚れの部分だった。
明星
(
あけほし
)
朔良
(
さくら
)
が配属された部署以外は、本当に優しくて良い人ばかりだ。なのに……。
光が強くなればなるほど、影も濃くなるということなのか。朔良が配属された部署は、他の部署の人間から見ても最悪が詰め込まれた場所。
上司たちからは陰口、悪口。奴隷のような扱いをされ、仕事を押し付けられ……。
逆に、よくもまあこの会社に居られるなと感心するほどである。
転職。その考えも過ったが、折角つかみ取った憧れの会社を捨てるには惜しかった朔良は、最後のあがきとばかりに部署の異動を申し込んだ。
申請は通り、なんとか新たな部署に配属されることが決定したのだ。
……そして今、まさにその新たな部署へ異動するところなのだが。
【明星朔良】
「……14階って、社長室の下だよな?」
この会社は15階建て。
そして目的地は、14階。
社長室の下の階である。
思わず冷や汗が背を伝う。
しかし、ここまで来たからには逃げるわけにはいかない。
せめて中の様子を見てから判断しよう、そしてこの会社を信じよう。
そうしているうちにエレベーターは目的の階へと止まる。
そしてしばらく廊下を歩き、ノックを2回。
ドアを開き、中に入る。
【明星朔良】
「失礼します。本日からお世話にな……る……?」
朔良の目に飛び込んだのは、ガラクタ部屋でも、不機嫌な顔で座る上司でもない。
座っているどころか地面に転がって、輪っかになっているゲームコントローラーを握りしめている成人男性の姿だ。
【明星朔良】
「……資料に書いてあった、
大槻
(
おおつき
)
真冬
(
まふゆ
)
さんですよね?」
【???】
「うおおおお!!」
【明星朔良】
「あの……」
ゲーム音声『ペースを上げるよ!1、2、3!』
【???】
「ぐああああ!!」
【明星朔良】
「…………」
~しばらく経って~
【大槻真冬】
「ふいー!いい汗かいたー!……あ、どうもどうも。俺大槻真冬です」
【明星朔良】
「あ、はい。今日からお世話に、」
【大槻真冬】
「あ!ちょっと待って、今汗だくだからシャワー浴びてくるわ」
【明星朔良】
「…………」
~しばらく経って~
【大槻真冬】
「いやーサッパリサッパリ!」
【大槻真冬】
「あ、今日からお世話になりまーす」
【明星朔良】
「あ、はい。」
「……あの、さっきから何を?」
【大槻真冬】
「見てわかんねーか?リングレッスンアドベンチャーだよ」
「ずっと座りっぱなしじゃ健康に悪ぃーし、こうして身体動かさないとなー」
【明星朔良】
「はあ……」
☆☆☆
【明星朔良】
「あの……、ところで、他に社員は?」
【明星朔良】
「俺と真冬さんしか見当たりませんけど」
【大槻真冬】
「あ?ああ!」
【大槻真冬】
「ここは俺だけで回してたんだけどさ」
「さすがに人手が欲しくておまえを受け入れたんだよ~」
【明星朔良】
「……ええ!?ま、真冬さんだけで!?」
【大槻真冬】
「なんてったって俺は天才だからな!」
「こーゆーのは一人で回せちゃうんだよな」
【明星朔良】
「は、はあ……すごいですね……」
【大槻真冬】
「でも作る以外のことはてんでできねーから、千秋にいい加減部下を雇って!って言われてさあ」
【明星朔良】
「千秋……?」
【大槻真冬】
「おまえ優秀なんだろ?」
「だったら俺のできないこともやってくれるんじゃないかって」
【明星朔良】
「まあ……はい。ある程度のことはできますよ」
【明星朔良】
「俺も、天才なんで」
【大槻真冬】
「お~!言うな~!おもしれーヤツ!」
【大槻真冬】
「じゃあさっそく今日からよろしく!」
【大槻真冬】
「この部署なんでもあるから好きに使っていいよ」
「ここ洗面所、ここトイレ、ここは……」
大槻
(
おおつき
)
真冬
(
まふゆ
)
という人物がこの会社にとってとんでもない天才だったというのを知ったのは、この会社にあるメカの全てが彼によって造られたのを知ってからだった。
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2026.3.9
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日本でも有名な超大手企業、ヴィルトゥス社。
昔はテーブルの上で遊べるような玩具を細々と作っている小さな会社だったらしい。
それが今では知らない者はいない、誰でも一度はこの会社の玩具を買ったことがあるだろうと言えるほどのものになった。
社内は社員がのびのびと活動ができるよう様々な設備があると噂で、ホワイトも超ホワイトだとネットでは言われている。
競争率も高いので、内定が貰えた時は飛び上がって喜んだものだ。
しかし、そんな新入社員の朔良に待ち受けていたのはホワイトの中の汚れの部分だった。
明星 朔良が配属された部署以外は、本当に優しくて良い人ばかりだ。なのに……。
光が強くなればなるほど、影も濃くなるということなのか。朔良が配属された部署は、他の部署の人間から見ても最悪が詰め込まれた場所。
上司たちからは陰口、悪口。奴隷のような扱いをされ、仕事を押し付けられ……。
逆に、よくもまあこの会社に居られるなと感心するほどである。
転職。その考えも過ったが、折角つかみ取った憧れの会社を捨てるには惜しかった朔良は、最後のあがきとばかりに部署の異動を申し込んだ。
申請は通り、なんとか新たな部署に配属されることが決定したのだ。
……そして今、まさにその新たな部署へ異動するところなのだが。
「……14階って、社長室の下だよな?」
この会社は15階建て。
そして目的地は、14階。
社長室の下の階である。
思わず冷や汗が背を伝う。
しかし、ここまで来たからには逃げるわけにはいかない。
せめて中の様子を見てから判断しよう、そしてこの会社を信じよう。
そうしているうちにエレベーターは目的の階へと止まる。
そしてしばらく廊下を歩き、ノックを2回。
ドアを開き、中に入る。
「失礼します。本日からお世話にな……る……?」
朔良の目に飛び込んだのは、ガラクタ部屋でも、不機嫌な顔で座る上司でもない。
座っているどころか地面に転がって、輪っかになっているゲームコントローラーを握りしめている成人男性の姿だ。
「……資料に書いてあった、大槻 真冬さんですよね?」
「うおおおお!!」
「あの……」
ゲーム音声『ペースを上げるよ!1、2、3!』
「ぐああああ!!」
「…………」
~しばらく経って~
「ふいー!いい汗かいたー!……あ、どうもどうも。俺大槻真冬です」
「あ、はい。今日からお世話に、」
「あ!ちょっと待って、今汗だくだからシャワー浴びてくるわ」
「…………」
~しばらく経って~
「いやーサッパリサッパリ!」
「あ、今日からお世話になりまーす」
「あ、はい。」
「……あの、さっきから何を?」
「見てわかんねーか?リングレッスンアドベンチャーだよ」
「ずっと座りっぱなしじゃ健康に悪ぃーし、こうして身体動かさないとなー」
「はあ……」
☆☆☆
「あの……、ところで、他に社員は?」
「俺と真冬さんしか見当たりませんけど」
「あ?ああ!」
「ここは俺だけで回してたんだけどさ」
「さすがに人手が欲しくておまえを受け入れたんだよ~」
「……ええ!?ま、真冬さんだけで!?」
「なんてったって俺は天才だからな!」
「こーゆーのは一人で回せちゃうんだよな」
「は、はあ……すごいですね……」
「でも作る以外のことはてんでできねーから、千秋にいい加減部下を雇って!って言われてさあ」
「千秋……?」
「おまえ優秀なんだろ?」
「だったら俺のできないこともやってくれるんじゃないかって」
「まあ……はい。ある程度のことはできますよ」
「俺も、天才なんで」
「お~!言うな~!おもしれーヤツ!」
「じゃあさっそく今日からよろしく!」
「この部署なんでもあるから好きに使っていいよ」
「ここ洗面所、ここトイレ、ここは……」
大槻 真冬という人物がこの会社にとってとんでもない天才だったというのを知ったのは、この会社にあるメカの全てが彼によって造られたのを知ってからだった。
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