No.3

桐ケ谷とイオ
#桐ケ谷夾 #桃李イオ
NSFW


「……寝ないっ」
「……」
「寝ないもんっ」
「…………」

 頭を抱える(かわいい〜 と思っているから)。
 しかしそろそろ寝なければ厳しい思いをするのは明日の自分だ。なんとかして寝かさなければならない。

「……いい加減にしないと怒りますよ」

 する、と服の下に腕を入れる。イオはぴくんっと身体を反応させたが、まだむっとした表情を崩さない。

「ね、寝ないもん」
「じゃあ、降参するまで続けます」

 手はそのまま中を撫でて、滑らせていく。イオの顔が赤くなっていくのが見てて面白い。小さな体はほぼ桐ケ谷の大きな掌で包まれそうで、悪いことをしている気分になる。

「ぁ、」

 つん、と尖ったなにかが人差し指に当たった。

「これは?」
「ぁ、や、っ」
「……ねえ、なんですか?これ」

 それを捏ねるようにすれば、イオは蕩けそうな表情をした。息がだんだん荒くなっていく。

「きょ、ぉ……、ぁう、う、っんん」

 まずい。自分の性器が信じられないくらいに勃起してるのがわかる。このまま抱き潰せたらと思うが、なんのためにこれをしているのか、寝かせるためだ。ここで抱いてしまったら朝までぐちゃぐちゃにさせるのは容易に想像できる。なぜなら自分のことを一番信用していないという意味では自分が一番信用しているからだ。

 だがイオの表情はいい感じに蕩けてきて、眠そうに目をとろんとさせている。いいぞ、寝ろ。そのまま寝てくれ……っ!!

「きょお……」

 くい、と小さな手が桐ケ谷の服の裾を掴んだ。

「もっと、して……」
「…………」

 桐ケ谷はベッドから出て冷水のシャワーを浴びに行った。戻った頃にはイオはすっかり眠っていた。



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