テキスト

文章系統の作品はこちら

Collection 第1話

架空の巨大都市「C.on(シオン)」。
人間のサイボーグ化、発達した人工知能、巨大複合企業による都市支配が進行している。
インターネット上では、政治や国の未来を憂う論争が日々行われているが、日常を謳歌している人間が存在しているのもまた事実……。

そんな中、近頃C.onでは不可解な連続殺人事件が発生していた。
被害者は四肢を固定され、美しく着飾られ壁に飾られている。
誰が言い出したか、それは「標本事件」と称され、今世間を賑わせているのだ。

更には世間で大流行のゲーム「Collection(コレクション)」のほうでも奇妙な事件が浮上していた……。


※注意※
この作品には以下の表現が含まれています。
暴力/流血/倫理観の欠ける発言





架空の巨大都市「C.on(シオン)」。
人間のサイボーグ化、発達した人工知能、巨大複合企業による都市支配が進行している。
インターネット上では、政治や国の未来を憂う論争が日々行われているが、日常を謳歌している人間が存在しているのもまた事実……。




Collection_14_aonokizuku 【粟生野築(あおのきずく)
「……これで4件目か」

Collection_15_shinjoumanabu 【新庄孝(しんじょうまなぶ)
「……犯人は一体なにを考えてこんなことを……」



そんな中、近頃C.onでは不可解な連続殺人事件が発生していた。
被害者は四肢を固定され、美しく着飾られ壁に飾られている。
誰が言い出したか、それは「標本事件」と称され、今世間を賑わせているのだ。



Collection_11_syutenizuku 【終点焉(しゅうてんいずく)
「失礼します」


青年の姿を見た警備員が、立ち入り禁止テープを持ちあげる。
彼は軽く礼を言い、テープを潜り抜けて中へと入る。

青年の後を追いかけ、もう一人が潜り抜けた。


Collection_14_aonokizuku 【粟生野築】
「終点、来たか」


Collection_11_syutenizuku 【終点焉】
「遅れてすみません」

Collection_03_kannagiyuzuriha 【神薙譲葉(かんなぎゆずりは)
「……こちらが今回の被害者ですか」


Collection_14_aonokizuku 【粟生野築】
「そうだ」
「こんな目立つ場所に、目立つ準備をしてりゃ」
「誰が気づいてもおかしくないんだがな……」


Collection_11_syutenizuku 【終点焉】
「確かに、なんで誰も気づかないんだ?」


Collection_03_kannagiyuzuriha 【神薙譲葉】
「とんでもなく作業する手が早いとか?」


Collection_14_aonokizuku 【粟生野築】
「正直、ありえる話ではあるんだよな」
「ともかく、鑑識の報告次第だ」
「後で会議がある、出席しろよ」


Collection_11_syutenizuku 【終点焉】
「了解です」










☆☆☆









その後会議が開かれたが、結局犯人への手がかりになりそうなものは今回も無かった。
事件現場の近くも聞き込み調査したところ、通報があるまでその場にはなにもなかったと言われている。

つまりは、全くの手詰まり状態。
全くもって不可思議な話だった。



焉と譲葉は今回の被害者の家に来ていた。
被害者の共通点を洗い出すため、今までの被害者の家も来ていた。



Collection_11_syutenizuku 【終点焉】
「被害者の共通点っつってもねえ……」

Collection_03_kannagiyuzuriha 【神薙譲葉】
「こんなこと言うのもなんですけど」
「ちょっとオタク気質ってだけですかね」


Collection_11_syutenizuku 【終点焉】
「オタク気質って言っても」
「アニメグッズが多少置かれていたり」
「漫画棚が置かれてたり」
「フィギュアやポスターが部屋中に飾られてるとかではないんだよな」


Collection_11_syutenizuku 【終点焉】
「まあでも、グッズ買わないタイプのオタクなのかも」



Collection_03_kannagiyuzuriha 【神薙譲葉】
「う~ん……」




Collection_11_syutenizuku 【終点焉】
「ただ……」



焉はチラりとパソコン周辺を見る。


Collection_03_kannagiyuzuriha 【神薙譲葉】
「先輩、なにか気になることでも?」



Collection_11_syutenizuku 【終点焉】
「こいつもやってるんだよなあ、“Collection(コレクション)”」










☆☆☆









Collection、今世間で流行しているオンラインゲームだ。
舞台は古くから愛されている異世界ファンタジーであり、古典的な要素を盛り込まれ、更には流行りを取り込んだスタイリッシュでシンプルな演出。
キャラクターも個性的で、万人に愛されているゲームだ。

なにを隠そう、終点焉もCollectionをプレイしている人間のひとり。



焉らは自身が所属する班、警視庁刑事課特殊事件捜査第0班に戻り、それぞれの配られた資料と睨めっこをする。
しかし何度見てもそこに手がかりが記載されているわけでもない。


Collection_14_aonokizuku 【粟生野築】
「それで……」
「気になることとはなんだ?終点」


Collection_11_syutenizuku 【終点焉】
「被害者の共通点は、“Collection”を遊んでいること」
「Collectionは今、インターネット上で流行しているゲームだし」
「被害者は少なくともアニメやゲームに関心がある部屋だった」
「なら、遊んでいてもなんら不思議じゃありません」


Collection_11_syutenizuku 【終点焉】
「けれど最近、Collection内で奇妙な事件が上がった」


Collection_15_shinjoumanabu 【新庄孝】
「き、奇妙な事件?ゲームで?」


Collection_11_syutenizuku 【終点焉】
「そう」
「呪われたエネミー、所謂敵MOBに倒されゲームオーバーになったら」
「生身のユーザーは現実でも被害に遭い、二度と帰ってこれない」


Collection_11_syutenizuku 【終点焉】
「ってゆー……都市伝説」


Collection_14_aonokizuku 【粟生野築】
「たかがゲーム、まさか現実まで浸食するなんてありないだろう」


Collection_03_kannagiyuzuriha 【神薙譲葉】
「それが、被害者のCollectionのアカウントを見てみたんです」


焉はスマホを操作し、Collectionに搭載されているユーザー検索機能をかけ、被害者4人のアカウントを見せた。



Collection_11_syutenizuku 【終点焉】
「これは俺のアカウント、普通のUIですよね」


20251224181700-mamiya.webp




Collection_11_syutenizuku 【終点焉】
「これが被害者4人のアカウントです」


202512241817001-mamiya.webp







Collection_15_shinjoumanabu 【新庄孝】
「ひえっ」


Collection_15_shinjoumanabu 【新庄孝】
「な、なんだこれ、そういうエフェクトが実装されてるわけじゃなくて……?」


Collection_11_syutenizuku 【終点焉】
「いいや、こんなのが実装されてるなんて聞いたことないな」


Collection_03_kannagiyuzuriha 【神薙譲葉】
「既にSNS上でも奇妙なアカウントがあると話題になっていて」
「運営会社からも、想定していない挙動をしているアカウントがあるとして」
「対策と改善に急いでる状況です」


Collection_14_aonokizuku 【粟生野築】
「これは……確かに奇妙だな」


Collection_14_aonokizuku 【粟生野築】
「終点、おまえはCollectionのアカウントを持っているんだったな」
「Collection内での捜査も重要かもしれん、頼んだぞ」



Collection_11_syutenizuku 【終点焉】
「了解です」










その頃、0班の扉の前に一人の女が立っていた。

Collection_09_kakibaya 【???】
「……Collectionか……」



彼女はぽつりと呟き、その場を立ち去った










☆☆☆









Collectionにログインします。








ようこそ探求者、Collectionへ。

あなたの帰還を歓迎します。




Collection_01_syutenetsu 【終点曰(しゅうてんえつ)
「じゃ、捜査開始すっか」


Collection_03_kannagiyuzuriha 【神薙譲葉】
『先輩……』
『ユーザー名ほぼ本名じゃないですか』
『どうなってるんです、ネットリテラシーないんじゃないんですか』


Collection_01_syutenetsu 【終点曰】
「うっせー!」
「俺は今からゲームに集中……じゃなかった」
「捜査に集中するんだから、黙って見守ってろ!」


Collection_03_kannagiyuzuriha 【神薙譲葉】
『はいはい』

#Collection


<< 次回 第2話

一次創作

無断転載・転写・URLのシェア・晒し行為など一切を禁止します